今月の一枚: 「おにやんま」








  朝晩の涼しさに秋の気配を感じます。9月は何といってもお 月見ですね。今年の中秋の 名月 (十五夜)は27日日曜日。 横浜の月の出は16時59分になっています。お団子などをお供えできれば良いですが、ススキをちょっと飾るだけでも雰囲 気が楽しめますよ。ススキは気をつけてみると意外と身近な所に生えていると思います。そして夜そっと空を見上げて、 静か に月を眺めてみてはいかがでしょうか。
(2015年8-9月の再掲載)








初夏から夏にかけて水草を刈ってあれば、草刈りの必要 も無くなってきます。開放水面があることと水草があること、両方の環境が保たれるようにしましょう。これから秋にか けては赤トンボの仲間も産卵にやってきます。
水際では秋の花、ミゾソバが9月終わりごろから咲き始めます(写真はミゾソバの花)。
 ★とろろ昆布のように水面近くを漂うアオミドロも、生物のすみかや産卵場所になるので、きれいさっぱり除去 するのは禁物 ですが、あまりに水面が覆われる場合は、上述と同じ理由である程度取り除く必要もあります。その際、取り除いたアオミド ロに生物がいないかチェックをし、さらに遠くに運ばないで岸辺に上げておくと、その中にまだ潜んでいたヤゴなどが自ら這 い出して水中へと戻る助けになります。
(2015年8-9月の再掲載)












今月の一枚: 「なつぐみ」








  梅雨時期は、雨の時に小さな生きものたちがどうしているのか、思いを巡らせてみるの も楽しいものです。そんな気持ち で歩いていると、雨宿りしていたチョウやテントウムシなどにひょっこりと会えて、とても嬉しい気分になります。雨があ がって晴れた夜には、空を見上げてみましょう。月や星、暗闇に浮かぶ雲などを眺めることは、パソコンなどで疲れた目 を休 め、目を健康に保つためにも良いようですよ。
(2015年6-7月の再掲載)








★水草がどんどん繁茂していく時期です。水草で水面がすべて覆われてしまうと、トンボの中でも打水産卵(ホバリング しながら水面に腹の先を繰り返し打ち付けながら産卵すること)をする種類は卵を産めなくなって しまうので要注意です。梅雨時期の内に思い切って水面全体の8割くらいを開けた状態になるように水草を刈ると、何度も草 刈りをしなくても済みます。ただし、水草に産卵するトンボもいますから、刈り過ぎにはご用心を。
 ★とろろ昆布のように水面近くを漂うアオミドロも、生物のすみかや産卵場所になるので、きれいさっぱり除去 するのは禁物 ですが、あまりに水面が覆われる場合は、上述と同じ理由である程度取り除く必要もあります。その際、取り除いたアオミド ロに生物がいないかチェックをし、さらに遠くに運ばないで岸辺に上げておくと、その中にまだ潜んでいたヤゴなどが自ら這 い出して水中へと戻る助けになります。
(2015年6-7月の再掲載)












今月の一枚: 「白い花」








  5月下旬から6月上旬にかけて梅の実が実り始めるので、梅 仕事はいかがでしょうか。 梅の木 は庭木としてもよく植えら れていますので、買わずに手に入ることもあるかと思います。私も今年は友人宅の庭で獲れた青梅をいただき、梅酒に漬けま した。梅1キロに氷砂糖500グラム、ホワイトリカー1.8リットルの分量でやってみました。夏には飲めるかな〜。 ホワ イトリカーを入れないで梅シロップにし、水や炭酸で割って梅ジュースにもできますが、カビが心配な場合は酢を入れると作 りやすいですよ。
(2015年5月の再掲載)








水草はまだそれほど繁茂しない時期ですが(でも間もなくグンと伸びて手入れが必要になります)、周囲の草むらは草丈 が伸びてきているかもしれません。よく見かけるヨモギやカラスノエンドウなどの草にはよくテントウムシがいます。テント ウムシのエサのアブラムシが多いのでしょう。このアブラムシは、風で草が揺れて水面に落ちれば、メダカの格好のエサにな ります。こんなふうに、水辺の周りの生きものと、水辺の生きものとが影響しあって生きています。
(2015年5月の再掲載)












今月の一枚: 「苺」








暖かさと共に、花が一気に開いていくこの頃。あれよあれよ という間に移り変わってい くのでソワソワしますね。 道端にたくましく咲いている花の1つにタンポポがあります。このタンポポの花にやってくる虫たちにもちょっと目を向けて みませんか。小さなチョウはもちろんのこと、よく見ると写真のようにバッタの子どももよく来ています。 これはヤブキリという昆虫の子どもで、おとなになると肉食なのですが、子どもの頃はタンポポの花粉を食べるようです。 ほかにも小さなイモムシがいたり、なかなかにぎやかなタンポポ。時にちょっと足を止めて見てみてくださいね。
(2015年4月の再掲載)








草が芽吹き、大きくなっていく様子が楽しい頃です。ショウブは5月の節句にその香りを楽しむことができるのでオスス メの水草ですが、この時期、ぐんぐんと伸び始めています。
水の中では早くもトンボになる機会をうかがっているヤゴがいて、クロスジギンヤンマ、シオヤトンボ、シオカラトンボなど はそろそろ羽化が見られる時期です。羽化ができるような草がなければ、棒などを立てておきましょう(写真はシオヤトン ボ)。羽化殻探しも楽しいですね。
(2015年4月の再掲載)












今月の一枚: 「アスパラガス」








一雨ごとに春が近づいてくる今日この頃。外に出たら、ちょっと周りの音にも耳を傾け ながら歩いてみましょう。ふと、頭の上の方からツーツーピー、ジュリジュリ、ギー、ピッ、チュン、時に はホーホ ケキョ!などの鳥の声が聞こえてくると思います。多くの鳥たちはこれから繁殖の時期を迎え様々な声で軽やかに 歌っています。それは頭上だけではなく、足元からも聞こえてくるかもしれません。ちょっと立ち止まって声の方向 を見ると、姿も見られるかもしれませんね。通勤や買い物などの途中にぜひ耳を澄ませてみてください。*写真は ギーと鳴くコゲラ(キツツキの仲間)、住宅地の公園にもよくいます。
(2015年3月の再掲載)








水辺でも陸地でも植物が動き始め、芽生えや芽吹きが見られます。特に水際に芽生える 植物は気づかずに踏みつけてしまわないように気をつけましょう。植物の芽生えの同定は概して難しい場合が多いの で、この時期から継続して観察するのもお勧めです。写真は一年草のミゾソバの芽生え、いかにもタデ科の雰囲気で すね。その植物の生活史がわかれば、管理の仕方も考えやすくなります。ミゾソバは増えて困ることもありますの で、小さいうちに除草して抑制するのも一案です。
(2015年3月の再掲載)












今月の一枚: 「落ち葉の窓」








2月4日に立春を迎え、お天気も周期的に変わるよ うになり、春が近づいていますね。2月は「光の春」とも言われ、日差しは思いのほかまばゆく、暖かく感じます。 そんな晴れた日や雨上りに外を歩いていると、どこからともなくいいにおいが漂ってくることがあります。いいにお いの主(ぬし)はどこだろう?と見回してみると、梅の花などが咲いていることがあります。近づいて花に顔を寄せ てほのかな香りを楽しんでみましょう。陽だまりなら、もしかしたらアブやハチが花から花へといそがしく飛び回っ ているかもしれません。三寒四温のこの季節、春の兆しを見つけてみてはいかがでしょうか。と思いますが、どれか1つでもいいので、無理なくやれることを、時間を作ってのん びりとやってみてはいかがでしょう か。
(2015年2月の再掲載)








水辺の周りにある落葉樹が葉を落とすと、水底に落ち葉が溜まります。通常はあまり気 にすることは無いのですが(むしろ有機物として生物のエサになったり、植物の栄養になったり、また生物の隠れ場 所になったりします)、多すぎると分解は追いつかずに腐敗し、悪臭を放つことがあります。そんな時には、熊手な どで落ち葉を少し掻きだしてやると良いでしょう。その際は、落ち葉の中にヤゴなどがいないか確認し、いたら池に 放してやりましょう。暖かい日なら掻きだした落ち葉を法面に置き、生きものが這い出して来るのを待ってから上に あげても良いでしょう。
(2015年2月の再掲載)












今月の一枚: 「二枚の落ち葉」








1月はお正月の月なので、伝統行事も多いですね。おせち料理、正月飾り、七草がゆ、どんど焼き、鏡開き…。これらを 自分なりにやってみると、それだけで先人の知恵や自然への思いを感じることができ、豊かな気持ちになれます。日々忙しい 毎日と思いますが、どれか1つでもいいので、無理なくやれることを、時間を作ってのんびりとやってみてはいかがでしょう か。
(2015年1月の再掲載)









水辺ビオトープの周囲には樹木があることが多いと思います。それによって日陰と日向ができ、環境の多様度も増すのですが、樹木が大きくなり、日陰 が多くなりすぎた場合は剪 定をしましょう。例外もありますが、多くの落葉樹は葉を落として休眠する冬が剪定の適期です。余計な枝を落としていく 「すかし剪定」を基本にしましょう。また、いつの間にか芽生えたコナラ、クヌギ、エノキなどの幼木は、1mくらいでずっ と仕立てていくのも1つです。幼木に来るチョウ類もいて、幼虫の観察などがしやすくなります。
(2015年1月の再掲載)









今月の一枚: 「二枚の落ち葉」








12月22日は冬至です。1年で最も昼間の時間が短い日ですが、昔から「一陽来復」とも言い、衰えていた太陽がこの 日から復活し、日ごとに陽が伸びていく、お 祝いの日でも ありました。
気温が低くても、陽だまりにいればポカポカと暖かいですよね。お日様の力はすごいなあと思います。晴れた日には外に出 て、存分に陽の光を楽しみましょう。冬至にはゆず湯にかぼちゃで風邪も撃退!
(2014年12月の再掲載)









水辺ビオトープは、周囲の環境も一体として捉えていくことが大切です。冬に入ったこの時期は、陸地部分の手入れが欠かせません。草はらになっている部分は草刈りをして地面 まで日光が届くようにし、多くの種類の植物の成長を促すようにしましょう。この時に気をつけたいのが、「草を刈る」ので あって、「草を抜く」のではないということです。刃が長く、のこぎり状ではない「草刈り鎌」を使いこなせると、維持管理 の幅が広がります。
(2014年12月の再掲載)









10月の一枚:  「蝉のぬけがら」








実りの秋、「拾い物」にいそがしい季節ですね。その代表はドングリ。公園にもよく植えられているので、少し気をつけ ているとたくさん落ちているスポットを発見して、思わずニンマリすることもあります。拾ったドングリは軽く洗って陰干し にしましょう。日に当てると割れやすいので注意してください。ドングリはブナ科の実の総称なので、いろいろな種類があり ます。虫があまり喰っていなくて大きいため飾りやコマなどにしやすいのはマテバシイ(写真)。クヌギやコナラのドングリ は中から小さな白い芋虫が出てくることがありますが、慌てないで!ゾウムシという昆虫の仲間が、ドングリに卵を産んだの です。出てきた芋虫はプランターでも庭でも土のある所に置いてやると勝手に土の中に潜り込んでいきます。翌年夏に成虫に なって出てきます。









この時期、それほど管理作業は必要ありません。産卵に 来る赤トンボの観察を楽しみましょう。
ただし、水辺に落葉樹がある場合は葉が落ち始める季節です。水面に浮かぶ木の葉は風情がある反面、多すぎると有機物 過多で腐敗の原因にもなります。この時期から除去する必要はありませんが、気をつけて様子を見るようにしましょう。









8・9月の一枚:  「おにやんま」








朝晩の涼しさに秋の気配を感じます。9月は何といってもお月見ですね。今年の中秋の名月(十五夜)は27日日曜日。 横浜の月の出は16時59分になっています。お団子などをお供えできれば良いですが、ススキをちょっと飾るだけでも雰囲 気が楽しめますよ。ススキは気をつけてみると意外と身近な所に生えていると思います。そして夜そっと空を見上げて、静か に月を眺めてみてはいかがでしょうか。









初夏から夏にかけて水草を刈ってあれば、草刈りの必要 も無くなってきます。開放水面があることと水草があること、両方の環境が保たれるようにしましょう。これから秋にか けては赤トンボの仲間も産卵にやってきます。
水際では秋の花、ミゾソバが9月終わりごろから咲き始めます(写真はミゾソバの花)。
 ★とろろ昆布のように水面近くを漂うアオミドロも、生物のすみかや産卵場所になるので、きれいさっぱり除去 するのは禁物 ですが、あまりに水面が覆われる場合は、上述と同じ理由である程度取り除く必要もあります。その際、取り除いたアオミド ロに生物がいないかチェックをし、さらに遠くに運ばないで岸辺に上げておくと、その中にまだ潜んでいたヤゴなどが自ら這 い出して水中へと戻る助けになります。









6・7月の一枚:  「なつぐみ」








梅雨時期は、雨の時に小さな生きものたちがどうしているのか、思いを巡らせてみるのも楽しいものです。そんな気持ち で歩いていると、雨宿りしていたチョウやテントウムシなどにひょっこりと会えて、とても嬉しい気分になります。雨があ がって晴れた夜には、空を見上げてみましょう。月や星、暗闇に浮かぶ雲などを眺めることは、パソコンなどで疲れた目を休 め、目を健康に保つためにも良いようですよ。









★水草がどんどん繁茂していく時期です。水草で水面がすべて覆われてしまうと、トンボの中でも打水産卵(ホバリング しながら水面に腹の先を繰り返し打ち付けながら産卵すること)をする種類は卵を産めなくなって しまうので要注意です。梅雨時期の内に思い切って水面全体の8割くらいを開けた状態になるように水草を刈ると、何度も草 刈りをしなくても済みます。ただし、水草に産卵するトンボもいますから、刈り過ぎにはご用心を。
 ★とろろ昆布のように水面近くを漂うアオミドロも、生物のすみかや産卵場所になるので、きれいさっぱり除去 するのは禁物 ですが、あまりに水面が覆われる場合は、上述と同じ理由である程度取り除く必要もあります。その際、取り除いたアオミド ロに生物がいないかチェックをし、さらに遠くに運ばないで岸辺に上げておくと、その中にまだ潜んでいたヤゴなどが自ら這 い出して水中へと戻る助けになります。









今月の一枚: 白い花








  5月下旬から6月上旬にかけて梅の実が実り始めるので、梅仕事はいかがでしょうか。 梅の木 は庭木としてもよく植えら れていますので、買わずに手に入ることもあるかと思います。私も今年は友人宅の庭で獲れた青梅をいただき、梅酒に漬けま した。梅1キロに氷砂糖500グラム、ホワイトリカー1.8リットルの分量でやってみました。夏には飲めるかな〜。 ホワ イトリカーを入れないで梅シロップにし、水や炭酸で割って梅ジュースにもできますが、カビが心配な場合は酢を入れると作 りやすいですよ。










水草はまだそれほど繁茂しない時期ですが(でも間もなくグンと伸びて手入れが必要になります)、周囲の草むらは草丈 が伸びてきているかもしれません。よく見かけるヨモギやカラスノエンドウなどの草にはよくテントウムシがいます。テント ウムシのエサのアブラムシが多いのでしょう。このアブラムシは、風で草が揺れて水面に落ちれば、メダカの格好のエサにな ります。こんなふうに、水辺の周りの生きものと、水辺の生きものとが影響しあって生きています。











今月の一枚:  「苺」








  暖かさと共に、花が一気に開いていくこの頃。あれよあれよという間に移り変わってい くのでソワソワしますね。 道端にたくましく咲いている花の1つにタンポポがあります。このタンポポの花にやってくる虫たちにもちょっと目を向けて みませんか。小さなチョウはもちろんのこと、よく見ると写真のようにバッタの子どももよく来ています。 これはヤブキリという昆虫の子どもで、おとなになると肉食なのですが、子どもの頃はタンポポの花粉を食べるようです。 ほかにも小さなイモムシがいたり、なかなかにぎやかなタンポポ。時にちょっと足を止めて見てみてくださいね。










草が芽吹き、大きくなっていく様子が楽しい頃です。ショウブは5月の節句にその香りを楽しむことができるのでオスス メの水草ですが、この時期、ぐんぐんと伸び始めています。
水の中では早くもトンボになる機会をうかがっているヤゴがいて、クロスジギンヤンマ、シオヤトンボ、シオカラトンボなど はそろそろ羽化が見られる時期です。羽化ができるような草がなければ、棒などを立てておきましょう(写真はシオヤトン ボ)。羽化殻探しも楽しいですね。











今月の一枚:  「アスパラガス」








  一雨ごとに春が近づいてくる今日この頃。外に出たら、ちょっと周りの音にも耳を傾け ながら歩いてみましょう。ふと、頭の上の方からツーツーピー、ジュリジュリ、ギー、ピッ、チュン、時にはホーホ ケキョ!などの鳥の声が聞こえてくると思います。多くの鳥たちはこれから繁殖の時期を迎え様々な声で軽やかに 歌っています。それは頭上だけではなく、足元からも聞こえてくるかもしれません。ちょっと立ち止まって声の方向 を見ると、姿も見られるかもしれませんね。通勤や買い物などの途中にぜひ耳を澄ませてみてください。*写真は ギーと鳴くコゲラ(キツツキの仲間)、住宅地の公園にもよくいます。










水辺でも陸地でも植物が動き始め、芽生えや芽吹きが見られます。特に水際に芽生える 植物は気づかずに踏みつけてしまわないように気をつけましょう。植物の芽生えの同定は概して難しい場合が多いの で、この時期から継続して観察するのもお勧めです。写真は一年草のミゾソバの芽生え、いかにもタデ科の雰囲気で すね。その植物の生活史がわかれば、管理の仕方も考えやすくなります。ミゾソバは増えて困ることもありますの で、小さいうちに除草して抑制するのも一案です。











今月の一枚: 「オキナワスズメウリ」








  2月4日に立春を迎え、お天気も周期的に変わるよ うになり、春が近づいていますね。2月は「光の春」とも言われ、日差しは思いのほかまばゆく、暖かく感じます。 そんな晴れた日や雨上りに外を歩いていると、どこからともなくいいにおいが漂ってくることがあります。いいにお いの主(ぬし)はどこだろう?と見回してみると、梅の花などが咲いていることがあります。近づいて花に顔を寄せ てほのかな香りを楽しんでみましょう。陽だまりなら、もしかしたらアブやハチが花から花へといそがしく飛び回っ ているかもしれません。三寒四温のこの季節、春の兆しを見つけてみてはいかがでしょうか。










水辺の周りにある落葉樹が葉を落とすと、水底に落ち葉が溜まります。通常はあまり気 にすることは無いのですが(むしろ有機物として生物のエサになったり、植物の栄養になったり、また生物の隠れ場 所になったりします)、多すぎると分解は追いつかずに腐敗し、悪臭を放つことがあります。そんな時には、熊手な どで落ち葉を少し掻きだしてやると良いでしょう。その際は、落ち葉の中にヤゴなどがいないか確認し、いたら池に 放してやりましょう。暖かい日なら掻きだした落ち葉を法面に置き、生きものが這い出して来るのを待ってから上に あげても良いでしょう。







今月の一枚: 「金柑」








  1月はお正月の月なので、伝統行事も多いですね。おせち料理、正月飾り、七草がゆ、どんど焼き、鏡開き…。これらを 自分なりにやってみると、それだけで先人の知恵や自然への思いを感じることができ、豊かな気持ちになれます。日々忙しい 毎日と思いますが、どれか1つでもいいので、無理なくやれることを、時間を作ってのんびりとやってみてはいかがでしょう か。
例えば鏡開き(1月11日〜15日ごろ)は、本来は年神様にお供えした鏡餅を割って食べることで無病息災を願う風習です が、鏡餅がなければお餅と「ゆで小豆」を買ってきて即席のぜんざいを作り、本来の意味合いなども思いめぐらせながら楽し んでもいいのでは。そして来年はぜひ鏡餅をお供えしましょう。










水辺ビオトープの周囲には樹木があることが多いと思います。それによって日陰と日向ができ、環境の多様度も増すのですが、樹木が大きくなり、日陰が多くなりすぎた場合は剪 定をしましょう。例外もありますが、多くの落葉樹は葉を落として休眠する冬が剪定の適期です。余計な枝を落としていく 「すかし剪定」を基本にしましょう。また、いつの間にか芽生えたコナラ、クヌギ、エノキなどの幼木は、1mくらいでずっ と仕立てていくのも1つです。幼木に来るチョウ類もいて、幼虫の観察などがしやすくなります。













今月の一枚: 「落ち葉」








12月22日は冬至です。1年で最も昼間の時間が短い日ですが、昔から「一陽来復」とも言い、衰えていた太陽がこの日から復活し、日ごとに陽が伸びていく、お祝いの日でも ありました。
気温が低くても、陽だまりにいればポカポカと暖かいですよね。お日様の力はすごいなあと思います。晴れた日には外に出 て、存分に陽の光を楽しみましょう。冬至にはゆず湯にかぼちゃで風邪も撃退!










水辺ビオトープは、周囲の環境も一体として捉えていくことが大切です。冬に入ったこの時期は、陸地部分の手入れが欠かせません。草はらになっている部分は草刈りをして地面 まで日光が届くようにし、多くの種類の植物の成長を促すようにしましょう。この時に気をつけたいのが、「草を刈る」ので あって、「草を抜く」のではないということです。刃が長く、のこぎり状ではない「草刈り鎌」を使いこなせると、維持管理 の幅が広がります。













今月の一枚:「野 菊」








11月2日〜6日は「楓蔦黄(もみじつたきなり)」です。写真は桜の葉っぱ。黄色から赤へとグラデーションで並べてみました。ふと足元を見ると、赤や黄色の色、形もいろい ろ、虫食いの穴が顔に見えたり、甘いいい香りがしたり。気に入った落ち葉を拾って手帳に挟んだり、日の光にすかしたり、 穴から向う側を見たり…と、この時期の落ち葉は楽しみいっぱいです。










草も枯れてきてひっそりとした感じのある水辺ですが、水面下ではどうでしょうか。そっと網を入れて底の泥を少し取るような感じですくってみると、ヤゴ(トンボの幼虫)がい るかもしれません。この夏から秋にかけて飛んできたトンボが卵を産んだのですね。このまま冬を越して、来年トンボになり ますので、水を枯らさないようにしましょう(写真はショウジョウトンボのヤゴ)。









今月の一枚: 「唐辛子」







10月18日〜22日は二十四節気七十二候の「蟋蟀戸に在り(しつそつ(=コオロギ)こにあり)」です。野原で鳴いていたコオロギたちも、寒く なってきて民家の 戸口の所まで来ている、という意味です。夜、テレビを消して耳を澄ませ、美しい虫の声に耳を傾けてみましょう。










赤トンボが産卵に来る頃です。
夏の間に水草が茂って水面を覆っているとうまく産卵できないので、少し草を刈り取って水面を空 けてあげましょう。










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